臨床診療部門


診療専門分野

① 脳血管障害(脳卒中)

くも膜下出血(脳動脈瘤、脳動静脈奇形)、脳内出血、脳梗塞、ほか

② 脳腫瘍

良性腫瘍(髄膜腫、下垂体腺腫、神経鞘腫、ほか)
悪性腫瘍(神経膠腫(グリオーマ)、リンパ腫、転移性脳腫瘍、ほか)

③ 頭部外傷

脳しんとう、頭蓋骨骨折、髄液漏、外傷性頭蓋内出血、ほか

④ 脊椎・脊髄

頸椎椎間板ヘルニア、頸部脊柱管狭窄症、脊髄腫瘍、ほか

⑤ 中枢神経形成不全

水頭症、くも膜嚢胞、2分脊椎、脊髄空洞症、ほか

⑥ 機能的神経疾患

てんかん、片側顔面けいれん、三叉神経痛、ほか


診療内容

 CT、MRI あるいは、超音波検査などの最新の画像診断技術を用い、痛みや危険性の少ない方法で病気を診断します。患者さんの病状に応じて、外科手術ばかりでなく、お薬を用いた治療も行い、患者さんにとって最良と考えられる治療を実践します。
脳神経外科では、毎週月曜日~金曜日の午前に外来診療を行っています(木曜日は新患のみ)。救急患者さんに対しては24時間の救急対応を行っております。
現在1年間あたりの患者さんの数は、外来;約6,000 人(月平均500人)入院;約400 人、手術件数;約300 件です。


脳腫瘍の治療

脳腫瘍のテーラーメード療法 髄膜腫や神経鞘腫などの良性腫瘍は、患者さんの年齢や神経症状の有無、画像診断による腫瘍の大きさや局在などを総合的に判断し、治療必要性について検討します。基本的に手術で全摘出することで多くが根治されます。ただし手術治療が必要なと判断される場合もあり、この場合には当院外来で定期検査のうえ、経過観察をします。
悪性腫瘍では、腫瘍の摘出術後に放射線治療と化学療法を行うことが一般的です。
当院では、患者さんの年齢と病状、そして腫瘍の組織診断をもとに、テーラーメード療法(個々の患者さんに応じた治療方法)を計画実施しています。また患者さんの入院期間を短くできるよう、積極的に外来化学療法を行っています。


脳血管障害の治療(切開手術と脳神経血管内治療)

 脳梗塞や脳出血など、脳卒中を発症した場合にはもちろん緊急の治療が必要となりますが、脳ドックあるいは生活習慣病に関連する精密検査で診断された無症状の脳血管狭窄や脳動脈瘤に対しても、将来脳卒中につながる危険性が高いと診断される場合は、積極的な予防治療を行っております。当院では、患者さんの年齢や病状に応じて切開手術と脳血管内治療の2つの治療を使い分け、治療の安全性を高める努力を行っております。
脳血管狭窄・閉塞に対しては、バイパス手術が必要な場合もありますが、多くは血管内治療を選択しています。頸動脈狭窄に対する血管内治療(頸動脈ステント留置術)は、過去5年間に200例を施行し、治療合併症(治療に伴う脳梗塞発症)1.3%、脳動脈瘤の治療については、血管内治療と手術を使い分けることで、過去5年間に112例を施行し、重篤合併症0%の治療成績です。

最新の手術・ナビゲーション機器を駆使
最新の手術・ナビゲーション機器を駆使
 
脳神経血管内治療の様子

脳動脈瘤の血管内治療

 脳動脈瘤は、発生部位、大きさ、形、患者さんの年齢などに応じて、手術で治す方法と、血管内治療で治す方法の2つを使い分けて治療しています。血管内治療では、動脈瘤の根元を風船やステントで塞ぐ特殊な方法(バルンリモデリング、ステントリモデリング)を用いることで、手術では治療の難しい動脈瘤の治療も可能になっています。

血管内治療では動脈瘤内にプラチナの糸を充填して動脈瘤を血栓化させます。(ガラス動脈瘤モデルで治療を再現)


頸動脈狭窄の血管内治療
最新の手術・ナビゲーション機器を駆使
頸動脈の高度狭窄
 
ほぼ閉塞していた
頸動脈が拡張

 2008年4月から施設限定で保険収載された新しい治療法です。従来は頸動脈が狭くなって生ずる脳梗塞に対し、頸動脈を直接切開して血管壁に貯まったコレステロールの塊を摘出して血管を拡げていました。頸動脈ステント血管形成術では足の付け根に2ミリ程度の切開を行い、そこから風船を誘導して狭くなった頸動脈を拡げます。当院では2002年から本治療法を導入し、これまでに約300例を治療し良好な治療成績を治めております。